地球をはみだそう!『恋シタイヨウ系』
- umir
- 2017年6月20日
- 読了時間: 1分
雪舟えまによる小説『恋シタイヨウ系』。太陽系の星々を舞台にした短編集。
ロイリチカたちの暮らす水星にわたった「リョク」と雪の魔物の生まれ変わりの赤子「ター」。
女性のみが住むことのできる金星に移住した「カーマ」と「ヒュリ」。
それぞれの事情で地球をはなれ、新しい星で暮らしはじめた人々の物語。
〜金星 "流星と見まごう船で"より〜
「宇宙船内で出会う人びとは優しく、謎だらけだった。彼らの風貌やふるまいはわたしたちの理解を超えているにもかかわらず、すこしもこわくはなかった。わたしたちのめんどうをみる係だという人が近づいてきたとき、それまで不安でたまらなかった心がすうっと落ちついていくのを感じた。その人はわたしたちの事情を話さずとも知っており、光が服を着ているとでもいうような外見をして、性別や年齢や、見た目で人を判断するときに用いるものさしでは測れない存在だった。」
雪舟えま『恋シタイヨウ系』(中央公論新社、2016年)





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